白山行

うるわしい白山。 黒ボコ岩という巨岩を越えたら、弥陀が原に入った。 高原には一面のササ、それからハクサンフウロ、ところどころに島のごとくナナカマドが生えていて、それが真っ赤に染まっていて目に鮮やかだ。 空青く風も吹くけど音はしない。静かな高原。木道を歩く自分の足音だけ聞こえる。空気は澄んでいる。少し冷える。 室堂はたいへんな賑わい。しかしそれでも静かで落ち着いているのは分からない。室堂からまた木道を頂上目指して歩く。高度はますます上がる。 高天ヶ原を過ぎて頂上に至ると、頂上付近は草木はなくて岩ばかりだ。四方が良く見える。雲はずっと下だ。みんな頂上の看板、石柱だけれども、看板でにこにこと写真を撮っている。青い空が近くて実に爽快だ。